GPSの精度について

〇A-GPSについて

現在、スマホのようにネットワークに接続される機器のGPS機能は、ほとんどの場合「A-GPS」というシステムを利用しています。 A-GPSとは「Assisted GPS」を略したもので、「補助GPS」とも呼ばれます。

A-GPSでは、現在地を特定するのにGPS衛星の電波の情報だけではなく、スマホなどの機器がどこの携帯電話基地局と通信しているかという情報も利用します。 現在では、携帯電話各社のサービスエリアの拡大によって、かなりのゴルフ場で通信可能となってきています。

A-GPSの精度ですが、屋外であれば5m~10m程度と言われています。 1ヤード = 0.9144メートルですので、単純計算で約5ヤード~11ヤード程度ということになります。
ゴルフの上級者になると、距離が10ヤード違うとアイアンの番手が1つ変わってくると思いますが、初・中級者にとっては許容できる誤差ではないでしょうか。

〇日本版GPS「みちびき」の今後は?

みちびき」とは、高精度な位置情報を提供することが可能となる日本独自の人工衛星での測位システムのことで、日本政府は2023年をめどに7機体制での運用を目指しています。
これまで、米国が運用するGPS衛星のみでは、我々が日本で利用する場合に電波を受信可能な衛星の数が少ないなど、安定した位置情報を得ることができないケースもありました。 みちびきはGPS衛星との互換性を持ち、補完する形で衛星測位の環境が進化してきています。

みちびきの「サブメータ級測位補強」を利用すると、誤差1m以下の測位が可能とされています。 今後のスマホのGPS機能の向上に期待したいところです。

※スマホのGPS機能に関して「みちびき対応」と記されている場合がありますが、「サブメータ級測位補強」を利用可能という意味ではないので注意が必要です。

↑ ページのトップへ ↑